

2008年5月12日に中国・四川省で発生した大地震。確認された死亡者数は69,197人、行方不明者数は2万人弱におよび、合計およそ9万人もの命が奪われました。なかでも、学校の生徒・教師の死亡者が多く、全体の2割強にあたる19,065名が亡くなりました。また、この地震により、6,898棟にもおよぶ校舎が倒壊、多くの生徒の命が奪われてしまいました。
災害の直後、マンパワーでは全社で災害支援募金活動を行うとともに、緊急援護策として寝袋やテントを被災地へ送りました。しかし、物資の輸送だけでは支援が十分ではないと考え、その後の具体的支援内容を検討していたマンパワーは、現地調査を経て、狭西省寧強県で倒壊した小学校再建の必要性の高さを認識しました。
“親や友人を無くし、学び舎までも無くしてしまった子供たちに、再び友と学び夢を育む場を提供したい。”そのような思いから、再びマンパワー全社で募金活動を行い、学校再建プロジェクトが始動したのです。
マンパワーは、現地の行政機関などと協議を重ね、震源地の北東約150kmに位置する民家も疎らな山深い農村、狭西省寧強県巨亭村に学校再建の工事をスタートさせました。
募金活動開始から1年強、マンパワーの登録スタッフ、社員やその家族の方々の思いに加え、CSR活動を重視するマンパワーとしての使命感が、小学校の再建という形で現実のものとなりました。継続的な募金活動により、マンパワー社は、総額29万4000ドルを小学校再建のための寄付金として中国政府に提供しました。寄付金に加え、パソコン40台、机や椅子など教室で使用する家具220セットも提供しました。
外資系企業によって中国に小学校が建設されるのは今回が初めてとのことです。
今回建設された小学校は、耐震性に優れており、リヒタースケールでマグニチュード8の地震にも耐えられる設計になっています。3,516㎡におよぶ敷地面積には、校舎、給食ホール、学生寮、その他の施設が建てられています。校舎には9つの教室があり、最大350人の生徒が学ぶことができます。
再建された小学校の正式名称は、「狭西省寧強県 万宝盛華寧強(マンパワーニンジャン)小学校」。開校式は、2009年10月28日に行われ、マンパワー・ジャパンからも代表者が出席しました。
開校式では、被災した子供たちが花を手に持ち、校舎前に整列し、出迎えてくれました。
まず、寧強県の副主任・皮(ピー)さんが、開校式の開会宣言を行い、続いて子供たちの代表が前に出て、来賓の首に赤いスカーフを巻いて歓迎の挨拶。その後、狭西省の副省長の挨拶にはじまり、校長先生の学校復興工事の概要説明が行われました。そして、マンパワー・ジャパンの代表者もスピーチを行い、小学校が再開できたことを祝福するとともに、“今後もさまざまな形で支援を継続する”ことを約束しました。その後数名の行政担当官達がスピーチを行い、マンパワー代表から教室内の設備やコンピューター等の目録贈呈も行われました。