

経済状況・求人動向を踏まえて、当地での就職に適当な経験は何かを考えて見ますと、先ず1点目として日本での就業経験が挙げられます。当地では昨今の世界不況の影響もあり、駐在員の数は、必要最小限に留められています。その為、1人当りに課せられる業務量は多く、マンパワーに余裕の有る状態ではありません。故に、新規採用を行っても新人教育を行う余裕が無いのが実情です。従って、“即戦力の人材”が求められる傾向が強くなります。“即戦力”の意味については色々な捉え方が出来ると思いますが、日本における一定期間の就業経験は、非常に重視されます。ビジネスにおける一定水準の基礎訓練を、一通り受けていると認識してもらえるからです。
次に重視されるのは海外での就労経験です。就労国はタイでなくとも問題ありません。日本ではない国で、日本人ではない従業員と共に働いた事が有るという経験です。英語を通して業務遂行が可能であるか否かを見極める上で参考とされます。
第3にタイでの就業経験です。タイ人従業員と共に、タイ国内で就労した事があるか否か。就業後の環境への順応性の有無を計る為に注視されます。
尚、これらに付随して”タイで就労する事の必然性”という点も注視されます。つまり、採用したならば長期勤続を希望されますので、配偶者がタイ人であるとか御両親が既にタイに滞在されている等、タイに長期滞在せねばならない要素があると、より安心されます。
最後に、タイでの給与水準は日本の水準と単純比較してしまうと大変低いものになります。しかしながら、物価が日本と比べるとかなり安く、物にもよりますが凡そ3分の1程度と見て良いでしょう。又金利が大変高く、銀行の定期預金等を利用して貯蓄すると年率2.5%から3%の利息がつきます。この様に総体的に見た場合、必ずしもタイでの就労が金銭面で不利、不遇な状況に置かれているとは言えません。生活水準をどのレベルに設定するかに拠りますし、貯蓄に関する情報収集を心掛ければ、蓄財はそれなりに可能になって来ます。こうした情報は、会社においては総務人事部のタイ人スタッフもしくはマネージャーさんに尋ねれば、きっと教えてくれるはずです。
治安については巷間噂されるほど物騒な所ではありません。通常の生活圏の中で、常識の範疇で行動している限り、危険な状況は先ず無いと思って頂いて大丈夫です。ただ油断して羽目を外しますと、思わぬ所で怖い目に会わないとも限りませんので、戸締りや夜遅くの一人歩きには気をつけましょう。日本と同じと言う事です。又、日本人向けの食材は大型スーパーでは意外と豊富に揃えられていますし、日本食店も数多くありますから、食生活に困る事も無いでしょう。まだまだ発展の可能性を大きく秘めているタイですから、仕事で自分自身の可能性を大きく開くには、最高の舞台だと思います。

大学卒業後、総合物流会社に就職、輸出入貨物の一貫輸送サービスを手掛ける営業マンとして勤務。その企業の海外現地法人へ、タイ駐在員として出向。
もともと学生時代から海外で勤務する事が夢でしたので、3年半の駐在員任期満了と共に、当地で転職を決意。その時サポートをしてくれた人材紹介業者を通して勤務する事になりました。丸々7年間そこで人材業界の経験を積んだ後、今般、縁あって当地の業界では、人材ビジネスの総合サービスを手掛けられる僅か2社の内の一つ、マンパワータイランドへ仲間入りしました。
早いもので今年で在タイ満11年を迎えます。
日本においてもメディアを通して、当地タイについての情報が溢れていますが、現地にいなければ見えて来ない情報、生活の知恵等の提供を心がけつつ、日本人とタイ人との間に立って異文化間の橋渡しをしながら、当地で就職を希望されていらっしゃる皆さんのサポートをさせて頂ければと思います。