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そうなんだ!豆知識 Vol.3

まずはお正月のことからお話しましょう・・・ photo

新年を迎え、いよいよ仕事始めで忙しくしている方々も多いことでしょう。特にこの季節、日本人として誇れる伝統や習慣のなかに、コミュニケーションと関わりが深く、一般にはあまり知られていない美しい習わしがあるのをご存知ですか?

例えば「若水」「福茶」といった習慣。「若水」とは、元旦の朝一番に汲む水のことであり、一年の邪気を払うために、神棚に供えるのはもちろんのこと、この水を使ってお茶を入れたり、雑煮などを作る。 photo 残念ならが、今では井戸から水を汲むという光景をほとんど目にしなくなったが、元旦の早朝、名水を求めて遠方まで水汲みに行く習慣が長くあったと聞く。 しかも「若水」は遠方まで汲みに行く程ご利益がある上、途中で誰に出会ったとしても、全く口をきかないというのがルールであったようだ。これは互いの神聖さを尊ぶ気持ちを大切にしようとの気遣いからのようだが、この際、ノンバーバルコミュニケーション(言葉を用いないコミュニケーション)は必ず存在したと思われる。
例えば、「私も今若水を汲んで来たところです」であるとか「気をつけて」「私もこれから行ってきます」といったメッセージを目や表情で交し合い、互いの新年に対する気持ちを共有したに違いない。「若水」という共通のコミュニケーションツールで。

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photo「若水」はまさにもの言わぬコミュニケーションの典型だが、反対におおいにおしゃべりに花を咲かせるコミュニケーションもこの季節ならではのことだろう。そう、忘年会に新年会。良くいわれるところの「飲ミュニケーション」である。最近、再びこの「飲ミュニケーション」が復権してきたようだ。同様に、すっかり姿を消したかのように見えた社員旅行も復活の兆し。

難しくいえば、会社という組織の中で本来共有されるべき、形にならない情報-いわゆる「暗黙知」-が山のようにあり、会社の仕事の場だけでは、それらの情報を共有することが難しくなっているということであろう。

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このように「飲ミュニケーション」が再び脚光を浴びてくると、当然、個々の資質やコミュニケーション能力によって、有益な情報が集まりやすい人と集まり難い人という差が出てくることは明白。ますます個々人のコミュニケーション能力が問われるようになってきたといえよう。俗にいう合コンなど、その局地かもしれない。コミュニケーションというと、つい話すことに注意が行き勝ちであるが、聞くことのウェイトはじつに大きい。情報は必ず聞き上手といわれる人に集まるようになっている。もちろん、人の話にただ頷いて何でも聴くというのでは、聞き上手とはいえない。熱心に聴くことは当然として、話し手にもっと話したいと思わせる効果的な受け答えこそが、聞き上手のポイントである。短いが話し手が言いたいと思っている事の核心をついた質問や、感情を込めた繰り返しなどがまさに効果的な受け答えのひとつ。

初対面の人に会った時、すぐに名前を覚えるこつは・・・という話では、相手が言った言葉を感情を込めて繰り返す。「そうなんだ。会った時にすぐ、相手の名前を繰り返し言うのがこつなのね」といった具合に。

さらに、相手の話の展開を広げたり、深くしたりする効果のあるひと言も大切だろう。
「そういえばこんな話も聞いたこと事があるけれど」であるとか「同じような話でこんなこともあるわよ」「さらに○○のようなケースもあるかもしれない」といったように、相手の話を肯定しながら膨らませていくこともできる。そのためには、自分自身の引き出しを増やすことが先決。話し手が、自らの話がどんどん広がっていくことを面白がらない筈はない。主役はあくまで話し手であるが、話の展開に大きな役割を果たしている聞き手こそがキーマンであり、じつは陰の主役なのである。

あの人といると楽しい、あの人と飲むとつい時間の経つのを忘れてしまう・・・といった人が傍に必ずいるものだ。新年会で早速、この聞き手ミラクルを実践してみてはいかがだろうか。

プロフィール
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芳賀 日登美
社会言語学修士、国際コミュニケーション修士。
2008、2009年筑波大学大学院システム情報工学研究科(MBA・MPPコース)非常勤講師。
リーダーシップ担当。
経済産業省「アジア消費トレンドマップ研究会」コアメンバー。

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