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そうなんだ!豆知識 Vol.9

思わず動作が表す本音の心?~コミュニケーション美人になるために~

梅雨が終わればいよいよ。夏休みの計画に本腰を入れる季節。早い方は5月の連休が終わるともう夏の計画にとりかかっているかもしれない。photo夏の暑さが苦手と言う方も、海や山からの楽しい知らせや、まだ明るさの残る夕暮れに、夏も無くなると寂しいかもと思われることだろう。夏は私たちの心に何となくウキウキ感をもたらしてくれる。それは突き抜けるような青空であったり、元気という言葉を象徴するようなひまわりの花だったり、冬の重いコート姿とは正反対の伸びやかに肌もだした軽やかな服装などが、私たちの心に刺激を与えてくれるせいだろう。

このように心が浮き立つ、または晴れやかな心を態度で表そうとしたら、どのようなことが考えられるだろう。まずは表情。晴れやかというのに、しかめ面や怒った表情をする人はあり得ない。満面の笑顔から爽やかな笑顔、はたまた恥ずかしそうな笑顔とその表情もさまざま。表情はコミュニケーションツールの中でも特に重要な要素。身体動作というカテゴリーに入るが、人の心の動きや性格が最も色濃く反映される要素の一つといえる。

身体動作というと、ジェスチャーを思い浮かべる方も多いはず。もちろんジェスチャーやボディアクションと呼ばれるものも、身体動作のとても重要な要素。しかし、その他の要素も沢山あることを忘れてはならない。

photoそれは人間に限ったことではない。春の訪れを体感させてくれたあの見事な。桜は花びらの形であるとか、木に咲いている様子で美しさを感じさせてくれる。しかし実際には、桜の木一本一本の美しさではなく、何十本という桜がそれぞれに見せる「様子」が私たちに深い感動を与えてくれる気がする。加えていえば、ただ咲いている姿というより、風に枝が揺れる様子や、花びらがはらはらと散る様子が、何といっても桜の美しさを際立たせている。これがいわゆる「様子」と表現される大切なコミュニケーションツール。

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人間も全く桜と同様で、その人自身の持つ内面的魅力はもちろん、表情や姿勢、しぐさや、意識的に表すボディアクション、瞬きや凝視する時間までを含む目の動きなども、その人全体のイメージを作り上げるのに大きく影響している。
特に、人前で行うスピーチやプレゼンテーション、さらに発展して記者会見などの場では、このような一連の身体動作が、想像を遥かに超える影響力を発揮する。例えば、記者会見では、記者はまず、記者会見を行う人の心理状況や立場を、登壇した際の表情で想像する。photo時には、本人が意識していない心理までをも憶測で判断しようとする。最初の挨拶の時、会見場の机に手をついて挨拶する人が意外に多いことに驚かされる。これは明らかなマイナス行為。同様に、会見時に話す態度は、話す内容と同等またはそれ以上のインパクトで見る側に強い印象を与える。試しに一度、テレビのニュースで流れる記者会見の様子を、音量を絞って見て欲しい。何を話しているか分からなくても、会見を行っている当事者がどのような印象を私たちに与えるかは手に取るように分かるはずである。

非常に興味深い例をご紹介しよう。あるお詫びの記者会見で、当事者である責任者が口では「申し訳ない」を連発しているにも拘らず、テーブルの下では足を組んでいたことから、本当に悪いと思っていないとの非難を受けた事件がある。本来はこのような事に備えて、机には布を掛けておくのだが、足を組むと上半身が斜めになり、いずれにしても好ましい行為とは言い難い。身体動作は、このように本人が意識している時だけでなく、むしろ無意識の状態で行っている時にこそ、当事者の心理を反映した行為として他人の心に刻みこまれる。身体動作はある場面では、口以上に本音を表すコミュニケーションツールということになる。それ故に、コミュニケーション美人として、身体動作を日常で是非有効に生かしてもらいたい。


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プロフィール
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芳賀 日登美
社会言語学修士、国際コミュニケーション修士。
2008、2009年筑波大学大学院システム情報工学研究科(MBA・MPPコース)非常勤講師。
リーダーシップ担当。
経済産業省「アジア消費トレンドマップ研究会」コアメンバー。

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